土地評価

土地評価の報酬が決まる「3つの軸」

土地評価の報酬は、一般的に以下の3つの要素の掛け合わせで決まります。

要素 内容 報酬への影響
評価手法 路線価方式か倍率方式か 路線価の方が計算プロセスが多く高め
形状・法的制限 不整形、セットバック、崖地など 補正計算が増えるため加算対象
権利関係 自用地、貸家建付地、借地権など 賃貸借契約の確認や評価単位の判定が必要

不整形地(旗竿地・三角地)

不整形地は、単に数値を入力するだけでなく、**「想定整形地」**をどのように描くかで評価額が大きく変わります。

  • 手間: 単純な四角形ではないため、公図や測量図をもとに「想定整形地」を作成し、かげ地(利用できない部分)の割合を手計算する必要があります。

  • 専門性: 近似整形の取り方によって評価額が変わるため、最も有利な計算パターンを選択する判断力が求められます。​

  • 作業内容: かげ地割合の計算、近似整形の検討、図面の作成。

  • リスク: 補正を入れないと税額が高くなりすぎ、入れすぎると税務署から否認されるリスクがある。

地積規模の大きな宅地

一定以上の面積(三大都市圏で500㎡以上など)がある場合、大幅な評価減(地積規模の大きな宅地の評価)が適用できる可能性があります。

  • 手間: 指定容積率の確認、都市計画法の用途地域確認など、役所調査が必須となります。

  • 専門性: かつての「広大地評価」に比べると客観的になりましたが、適用できるかどうかの境界線(面積要件や開発許可の要否)の判定には高い専門知識が必要です。

  • 作業内容: 指定容積率の確認、戸建分譲転用の合理性判定。

  • リスク: 補正を入れないと税額が高くなりすぎ、入れすぎると税務署から否認されるリスクがある。

     

私道負担・セットバック

  • 作業内容: 道路台帳の取得、現地の測量図との照らし合わせ、セットバック面積の特定。

  • 価値: 道路として提供している部分は評価を「ゼロ」または「3割」に下げられるため、節税に直結します。

  • 手間: 現地で「セットバックが必要な道路か(42条2項道路など)」を確認し、実際に何㎡が道路部分かを割り出します。

  • 専門性: 道路としてのみ使用されている部分は評価額が「ゼロ」になるため、これを見逃さないことが大きな節税に直結します。

借地権・貸宅地・底地

  • 手間: 賃貸借契約書の読み込み、更新料や承諾料の授受の有無の確認、周辺の借地権慣行の調査が必要です。

  • 専門性: 土地所有者と借地人の権利が入り混じっているため、評価単位の判定を誤ると大幅な過少・過大申告に繋がります。

 

利用区分の判定が微妙・現況と登記地目の乖離

  • 手間: 登記上は「畑」でも現況が「駐車場(雑種地)」であれば、現況優先で評価します。これを確認するための現地調査と写真撮影が不可欠です。

  • 専門性: 1つの土地を親と子で分けて使っている場合など、どこで評価を区切るか(評価単位の判定)は税務署との見解が分かれやすい最重要ポイントです。

評価減を積極的に狙う(税務署対応前提)

最も報酬に反映される部分です。

  • 意見書の作成: 「この土地は崖地があり活用できない」「騒音や悪臭がある」といった個別要因で減額する場合、単に数字を入れるだけでなく、税務署を納得させるための「評価意見書」や「証拠写真」を作成します。

  • 責任の重さ: 攻めた評価(大幅な減額)をする場合、将来の税務調査で否認されるリスクを背負い、依頼人を守るための論理武装を行うため、コンサルティング料としての加算が発生します。

安すぎる報酬

安かろう悪かろう」の土地評価が、結果として「報酬の節約分を遥かに上回る過大納税」「数年後の追徴課税」を招くという指摘は、実務上非常に重要な視点です。

リスクについて、専門的な見地からその「怖さ」を具体化しました。


「安すぎる報酬」に潜む4つの具体的リスク

① 評価減(不整形補正・地積規模減)の不適用

  • 実態: 路線価に面積を掛けるだけの「単純計算」で済ませているケースです。

  • 損失: 本来なら10%〜40%程度下げられるはずの評価をそのまま申告するため、数百万円単位の税金を「払いすぎ」てしまいます。しかも、税務署は「払いすぎ」については親切に教えてくれません。
     

② 現地確認なし・机上評価のみ

  • 実態: Googleマップ等の図面確認だけで済ませ、実際に現地に足を運びません。

  • 損失: 「現地に行かないと分からない減価要因」を見落とします。

    • 例: 騒音、悪臭、高低差(崖地)、墓地隣接、日当たりを遮る建築物など。

    • これらは「利用価値が著しく低下している」として10%の評価減が認められる可能性がありますが、机上では不可能です。
       

③ 税務調査時に説明できない(エビデンス不足)

  • 実態: なぜその補正率にしたのか、根拠となる図面や計算プロセスを資料として残していません。

  • リスク: 相続税の調査率は他より高く、土地評価は必ずチェックされます。調査官に「なぜこの評価か?」と問われた際に、論理的な回答ができなければ、その場で否認され、過少申告加算税や延滞税が課されます。
     

④ 「責任は負いません」型の処理

  • 実態: 契約書に「評価の妥当性について責任を負わない」旨の免責条項が入っていることがあります。

  • リスク: ミスがあっても税理士賠償責任保険を適用できず、納税者がすべての損害を被ることになります。


土地評価の「価値」を左右する比較表

報酬の「差」が、どのように「納税額の差」に現れるかを比較しました。

項目 安価な評価(机上のみ) 適正な評価(現地・役所調査あり)
調査方法 公図・ネット地図のみ 現地測量、役所での道路・法規制調査
減額の検討 ほぼなし(安全策) あらゆる減価要因をフル活用
提出書類 申告書のみ 評価の根拠となる詳細な「意見書」
将来の安心 税務調査で否認される不安 専門家が理論武装している安心感
トータルコスト 報酬は安いが、税金が高い 報酬は高いが、税金が最小化

3. 「価値」を変えるための差別化ポイント

土地評価における「説明力・根拠資料」とは、具体的には以下のものを指します。

  1. 現地調査報告書: 写真付きで土地の不利な状況を可視化したもの。

  2. 役所調査資料: 道路種別や都市計画法上の制限を公的に証明するもの。

  3. 想定整形地図: 不整形地評価において、最も納税者に有利な作図の根拠。

料金表

路線価評価(整形地・1画地)  5万~10万円/1筆
倍率評価(郊外・単純)   3万~7万円/1筆
不整形地補正あり  8万~15万円/1筆
間口狭小・奥行補正あり  +3万~5万円 
地積規模の大きな宅地   +5万~20万円
二方路線・角地   +3万~10万円

利用された事例

複雑な評価もプロの視点で納得の結果に

奈良市のAさん(66歳)

「父が亡くなり、実家の土地相続で悩んでいました。自分なりに調べた路線価では相続税が高額になり、途方に暮れて税理士さんに相談しました。

驚いたのは、土地の形状や接道状況、さらには高低差や騒音といった**『個別要因』を細かく現地調査**してくださったことです。その結果、自分では気づかなかった評価減の特例を適用でき、最終的な納税額が当初の想定より数百万円も抑えられました。

また、単に安くするだけでなく、将来の売却を見据えたアドバイスや、税務署から指摘を受けにくい論理的な評価書を作成していただき、心の底から安心できました。もっと早く相談すればよかったです。」

公平な遺産分割と将来への安心感

9宮市のBさん(58歳)

「実家の広い敷地を兄弟でどう分けるべきか悩んでいました。土地は現金と違って価値が分かりにくく、当初は親族間で意見が食い違い、少し険悪な雰囲気になっていました。

そこで相続専門の税理士さんに土地評価をお願いしたところ、机上の計算だけでなく、将来の価値や活用方法まで踏まえた**『適正な時価』**を算出してくださいました。プロの客観的なデータを示されたことで、兄弟全員が納得して遺産分割協議を進めることができました。

また、今回は母の生活を優先しつつ、次の相続(二次相続)で税負担が重くならないような分け方までシミュレーションしていただき、家族の将来に対する不安が一気に解消されました。単なる書類作成ではない、家族の絆を守るためのサポートに感謝しています。」

自己判断の怖さを実感。プロの調査で税金が還付に

宝塚市のCさん(61歳)

「当初はネットの情報を頼りに自分で計算しましたが、あまりの納税額に驚き、セカンドオピニオンのつもりで税理士さんに相談しました。

結果として、それが大正解でした。私が見逃していた**『使い勝手の悪い土地(不整形地)』や『道路との高低差』**による評価減を的確に見つけてくださり、結果的に申告額が大幅に下がりました。もし自分だけで進めていたら、数百万円もの税金を余計に払うところでした。

特に印象的だったのは、現地に何度も足を運び、役所で図面を徹底的に確認してくれる熱心な姿です。素人には到底できない緻密な調査に、報酬以上の価値があると感じました。既に申告済みだった知人も、こちらの先生に相談して**『更正の請求(税金の還付)』**が認められたと聞き、やはり専門家は違うと確信しました。」

いかがでしょうか。

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